鴻巣市のフラワーラジオで2025年11月2日（日）、体験教室「鴻巣から ON AIR！キッズラジオアナウンサー」を開催しました。今回は、初めての“高学年限定”企画。小学4年生から中学2年生までの子どもたちが参加しました。インフルエンザや運動会の順延などでお休みとなってしまったキッズが続出し少人数での実施となりましたが、会場は少し緊張した雰囲気と、これから始まる本格的な体験への期待感でいっぱいでした。

はじめに、自己紹介からスタート！「先生」は、フリーアナウンサーの馬場亜紀子さんです。キッズ一人ひとりが順番に自己紹介をすると、「ラジオで話すってちょっとドキドキするね」などとお互いに話し、少しずつ空気がやわらいでいきました。この自己紹介タイム、実はとても大事なポイントのようです！馬場さんは、「人前で話す時に一番大切なことは、まず人の話を興味を持ってよく聞くこと」と話してくれました。

前半は、発声練習とアナウンス原稿の作成。まず、声の出し方を練習！「あー」という声をいろいろな大きさや高さで出してみたり、場面を想像して声のトーンを変えてみたり、日頃とは違う声を使って練習をしました。特に印象的だったのは、自分で考えたシチュエーションに合わせて「ありがとう」と発声する練習。キッズは、「ありがとう」と言ったあとに「今のは、友達に助けてもらったときの〝ありがとう〟」などと説明します。それぞれの個性がしっかり表れていました！

事前にキッズが書いてきてくれたワークシートをもとに、ラジオで話したいテーマを整理しました。「自分の好きなことを伝えたい」「みんなに知ってほしい埼玉のことを話したい」など、思いのこもった原稿づくりがスタートしました。

原稿ができあがると、さっそく1回目の練習へ。馬場さんが一人ひとりの原稿をじっくり聞きながら、より聞きやすく伝わるようアドバイスを加えてくれました。「語尾をはっきり言おう」「もう少しゆっくり話してみよう」と声をかけられるたびに、キッズは真剣な表情でうなずき練習を重ねていきました。

午前の練習が終わると、お待ちかねのランチタイム。お弁当を開くとさらに話も弾み、「声を出したらおなかが空いた！」と、あっという間に完食！食後は、生放送中のスタジオを見学しました。本番を控えたキッズは、真剣な表情でスタッフやパーソナリティの動きを観察。プロの現場を間近で見て、「こんな風にやるんだ！」「すごい…！」との声が上がり、自分たちの出番への期待と緊張が高まったようです。

後半は、発声や原稿の仕上げと、ラジオ出演。キッズは練習を重ね、録音した自分の声を聴いてチェックします！馬場さんは、キッズ一人一人に話し方をアドバイス。相手にしっかりと自分の話を伝えたい時は、「強く大きい声」を発するだけが手段ではないようです。例えば、「そっとゆっくり言ってみる」「一番言いたいことの前に間を置く」などと指導してくれました。キッズの話し方がどんどん上達していくのが分かりました！

そしていよいよ、収録スタジオへ！扉の向こうには本物のマイクや機材が並び、まさに“プロの現場”という雰囲気。緊張した表情の中にも、これから始まる収録を心待ちにするワクワク感が漂っていました！マイクやヘッドホンの使い方、拍手や笑い声の出し方など、ラジオ特有のルールを学んでから、いよいよスタート！FMこうのすフラワーラジオの番組「ラブリングスのブレス＆ハーモニー」にゲスト出演しました。

番組の進行は、音楽ユニット「ラブリングス」の〝たくまん〟こと和田琢磨さんと久我英代さん。キッズは、自分で考えた原稿を一人ずつ丁寧に読み上げました。堂々と声を出し、必要なところで〝間〟を置きながら、自分の考えを伝えようとするキッズの姿を、馬場さんが優しく見守ります。最後に、たくまんが「どうだった？」と振り返ると、アナウンスした話題からフリートークが生まれ、本格的なトーク番組のような雰囲気に。キッズはマイクの前に座ると驚くほど落ち着いて行動し、本物のアナウンサーのようでした！

原稿を読む時の真剣な表情、フリートークで見せる笑顔、ラジオを聴く人へ語りかけるような優しい声…。スタジオの中には終始あたたかな空気が流れ、見守っていた保護者の皆さんからも自然と拍手と笑顔がこぼれました。「みんな本番に強いね！」と大人たちも驚くほど堂々とした姿で、収録は大成功！最後まで楽しそうに取り組むキッズの姿がとても印象的でした。

収録を終えたあとのキッズの表情には、やりきった達成感と同時に「もう一度やりたい！」という名残惜しさが感じられました。はじめは控えめだったキッズも、すっかり自信に満ちた表情でスタジオを後にしました。

保護者の皆さんからは、「とてもいい経験になった」「一人ひとりの時間が長くなった分、深く学べた」と嬉しい声をいただきました。人数が少なかったことで、キッズはより濃い時間を自分の言葉で話す練習やアドバイスを受けることに使えたようです。「子どもたちの内面にある良さを引き出したい」と話していた馬場さんは、「自信を持ってくれたようで嬉しい。これからの人生に生かしてもらいたい」を目を細めていました。

中には、これまでにもアナウンス体験をしたことがある子もいましたが、「今回の体験は今までと全然違って、新しい発見があった！」と話してくれました。原稿にはびっしりとメモやアドバイスの書き込みが残っており、「話すこと、伝えること」への思いがひしひしと伝わってきました。もしかしたら、この中から未来のアナウンサーが生まれるかもしれません！ 参加キッズ、講師・フラワーラジオの皆さん、ありがとうございました！

出演回は、11月10日・17日・24日・12月1日の午後8時から視聴できます！詳しくは、フラワーラジオホームページから↓https://fm767.com/timetable/

講師紹介

馬場 亜紀子 さん
フリーアナウンサー。NHK『いっと６けん』 、ANB『生放送はとまらない』、TBS『芸能人の妻たち』、J:COM『デイリーニュース』『つながるNEWS』『LIVEニュース』『ジモトトピッ クスプラス』 などに出演。テレビ東京『発掘！夢サウナ』 、BSテレ東『親の顔が見てみたい』番宣、TVQ九州放送『TOKYO ALEWORKS UKEG GO』、カインズ公式YouTubeチャンネル『カインズtv』、川越城本丸御殿館内上映ビデオなど、ナレーターとしても活躍するほか、CM『カジノヤ納豆』、Vシネマ『アンドロイドガールNAMI』など幅広いジャンルで活動中。

キッズの声

・初めて参加したイベントで緊張していましたが、次第に馴染めました
・今までもアナウンス体験をしたことがあったが、「他とは違う空気感」があり、新鮮だった
・とてもためになって、楽しかった
・2回目だから緊張しないと思ったけど、意外と緊張した
・先生が細かくアドバイスしてくれて、わかりやすかった
・もし3回目があったら、また頑張りたいし、たくまんとはなよさん、馬場ちゃんに会いたい！
・緊張したけど、収録の時は馬場ちゃんやたくまんのフォローもあり楽しくリラックスできた
・練習の時に習った間や声の高さ、テンポも意識してできたので良かったと思う
・似たようなイベントがあったらまた参加したい
・本物のラジオで緊張したけど、逆に緊張が自分の良さを引き出してくれることが分かった
・緊張したけど、楽しかったからまたこういう機会があったら参加したい

保護者の声

・午後から見学に来てみたら、すっかり皆さんと打ち解け原稿も意外と(笑)しっかり書けていて驚きました。とても楽しんでいました。ありがとうございました！
・楽しんでいました。ありがとうございました！
・どんな体験になるか分からなかったですが、想像以上に子どもも楽しんでノリ良くできていました。新しい発見、自分を客観視すること、リアルな収録体験など、ここまでの体験は今まで参加した中で1番だったと思います。今回はインフルエンザで参加人数が減ってしまいましたが、多くの子ども達に体験してもらいたいです。
・参加者が少ない分、指導もしっかりしていただけて、放送もたっぷり話すことが出来て、とてもいい経験が出来ました！ありがとうございました。
・アットホームな雰囲気で、見学しているほうも楽しかったです。ラジオの番組に出るという貴重な体験をさせられてよかったと思いました。
・保護者としても今後子どもへのアドバイスなど参考になることが多く大変ためになりました！ありがとうございました