TOKYO GX ACTION 『もったいない』をおいしく!オリジナル野菜ふりかけ教室

化石燃料からクリーンエネルギー中心の社会に転換するGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みを体験できる「TOKYO GX ACTION CHANGING ~未来を変える脱炭素アクション」(同2025実行委員会主催)が17、18日の2日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、埼玉の規格外野菜や玄米で「ふりかけ」を作るワークショップを行いました。


■おいしい野菜、捨てないで!「オリジナルふりかけ」に
会場の一部に、テーマごとに体験できる「都立ジーエックス学園」が開校!「食」のエリアで、埼玉県産の規格外野菜や玄米を利用してふりかけを作る「じぶんデザイン」のワークショップ「もったいないをおいしく!オリジナル野菜ふりかけ教室」を開催、親子など約120人が参加してくれました。



ふりかけの具材は12種類。猛暑の影響を受けて色が悪くなり色彩検査ではじかれてしまった玄米、強い日差しにあたり葉の色が濃くなりすぎてしまったケール、規格外サイズのため出荷されないニンジン、キャベツなどが含まれています。玄米は煎り、野菜は乾燥し細かく砕いてから「ジーエックス学園」へ。味に深みが出るよう、ワカメや魚粉、梅、ゴマなども用意しました。




指導してくださったのは、フードコーディネーターの中村直樹さんと堂下智子さん。規格内のサイズや色でないために出荷されない野菜は廃棄されてしまうことが多く、温暖化が食べ物や農業にも影響があることを丁寧に説明してくれました。
中村さんが「形や色が揃っていなくてもおいしい。捨てずに利用しよう」と呼びかけると、参加キッズは思い思いに具材を混ぜて「じぶんのふりかけ」を作りました。
神奈川県川崎市から参加してくれた親子はふりかけをビンに詰めながら、「いろいろな具材を入れられて楽しかった。家で食べたい」と話してくれました。
■ふりかけには、育てた方々の想いも詰まっています!
今回のふりかけに入れる玄米は、「にじのきらめき」。埼玉県加須市産です。加須市は利根川に近く水が豊富。埼玉の「米どころ」です!
市内で農場を営む小西さん夫妻は、3年前に新規就農し、大好きなお米「彩のきずな」などを大切に育てています。
夫妻は、「埼玉のお米はおいしい。でも、近年は異常気象や大量発生するカメムシの影響で色の悪化や収量減に悩まされています」と肩を落とし、「お米は捨てる部分がないと言われています。もっと活用されたらうれしいです」と話します。
(写真下/■赤いお皿:ふりかけに入れた煎り玄米 ■白いお皿:色彩検査ではじかれ出荷できない玄米)





■ふりかけを作ったキッズの感想、ボードや新聞用紙に
キッズは最後に、ふりかけを作った感想や思ったことなどをボードや新聞形式の用紙に書き込みました。新聞形式の用紙は、自宅に持ち帰ります。ボードには、「じぶんで作れて楽しかった」「ふりかけにすると、形に関係なく全部食べられる!」「早く家で食べたい」などと、たくさんの声が集まりました。


